現在1年間育休中ですが、幸いなことに私の会社は「男性も含めて育休取得を推奨する」と公言しています。
ただし、会社がそう公言してくれていても、職場や部署単位で見ると男性が長期育休をとることへの準備ができていない場面もまだまだ見受けられます。
今回は1年育休を取ることを周囲に公表してから受けた”心ない言葉3選”をご紹介します。
①「育休とって何するんですか?」
■言った人:取引先の40代男性
答えるまでもなく「育児」です。
一例として、赤ちゃんの食事(ミルク)だけで見ても、
- ミルクを作る
- 飲ませる
- ゲップを出させる
- 抱っこして落ち着かせる
- 哺乳瓶を洗う
を1日複数回繰り返します。
そのほか、排泄物の処理、沐浴・お肌の保湿、衣類の洗濯、役所の手続き、病院の送り迎え、ぐずる時は1日2時間ほど抱っこすることも…。
それに加えて、夫婦の1日3回の食事とそのための買い出し、掃除などの家事も並行して必要です。
取引先との打ち合わせの場で、育休により担当を外れる旨を伝えた際に言われた言葉ですが、このようなことをビジネスシーンで言う人がいることに先制パンチをくらいました…。
②「キャリア止めてどうするんですか?」
■言った人:取引先の50代男性
こちらも先ほどとは別の取引先から言われた言葉です。
「育休をとる=キャリアに支障が生じる」という固定観念がこの世代には多いのでしょうか…。
仕事を極めることだけが人生ではないですし、周囲の人の助けがあって自分が仕事だけに集中することを許されていること、誰かに支えられて仕事に打ち込める環境にいることに気づいていない人がする言動だと思いました…。
③「1年後には担当に戻りますので」
■言った人:他部署の40代男性
最後は、社内の他部署の社員が取引先に言った言葉です。
仕事の性質上、他部署の社員と組んでクライアントにサービスを提供することも多いのですが、育休により担当を離れる旨をクライアントに伝えた際に、その社員が突然クライアントに言ってしまいました…。
1年後の働き方や仕事・家庭のバランスが読めない中で、事前のすり合わせもなく、仕事を割り振る権限のない他部署の人が、勝手に約束したことに驚きました…(クライアントに安心感を与えるための方便である可能性はあります)。
育休はやむを得ず延長する可能性もあり、権限のない人が1年後の働き方を拘束するような言動は勘弁して欲しいです…。
私自身も育休取得者から引き継ぎをしたことはありますが、1年後に戻ってもらう前提で引き継ぎをしたことはなかったです…。
男性の長期育休に対する理解はまだまだ
今回は全て40代以上の男性からの発言でした。
男性が1年間育休を取得することに対する理解度は、少なくとも私の周りでは、世代が上の人ほど高くないように感じました。
ただ、その世代は男性が育休をとるという考え自体が存在しなかった世代かと思いますので、やむを得ない部分もある気はします…。
※あくまでも個人の見解です。言葉の背景・文脈は説明しきれていない部分もあります。
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