今回は過去の振り返りとして、自分自身がなぜ株式投資を始めたのかを書こうと思います。これから株式投資を始める人の参考になれば嬉しいです。
コロナをきっかけに気づいた、給与収入への依存
2020年の年明けあたりから、コロナによる感染者が徐々に増えていき、仕事や生活に影響を与え始めていました。
私の会社でも2月頃には在宅での勤務に切り替える人が出始め、4月7日の緊急事態宣言で「原則全社員が在宅勤務」という状況になりました。当時1人暮らしだった私は、家から1歩も出ない日や誰とも話さない日が続きました。
幸い出社しなくても勤務可能な職業であるため、仕事はこなしつつ給与もきちんと支給されていましたが、あるとき、ふと思いました。
このまま1社だけの給与に生活を依存してよいのだろうか
「今後も会社が傾くようなことは起こらない」とは言い切れません。そして、会社に何かあれば唯一の収入源が途絶えることになります。
会社経営にたとえれば、「自社の全売上が1社の取引先に集中している」状態です。経営者であれば間違いなく、売上先の開拓に動く状況であるはずです。
どんな収入なら作ることができるか、考えました。
事業or給与or不動産…
調べてみて可能性がありそうだったのは、事業、給与、不動産、株式でした。
まずは、事業を作って収入を得る方法です。
- 事業で資産を築けるのは、ほんの一握りの才能を持つ人だけ
- 軌道に乗せるのに時間がかかる上に、軌道に乗るかも分からない
- スモールスタートするにしても、当時はまだ労働時間が長く、コツコツ何かをやるような余裕がない
- ランサーズなどを見ても、なんか「やってみよう!」と思えない…。(いきなりおいしい話なんてあるわけないですが…)
ことから、とりあえず見送りとなりました…
次は、給与収入を増やす方法です。
- 夜勤や休日にもう1か所で働く
- フルタイムで働きながらもう1か所で働くことは現実的に厳しい
- 今の会社の仕事に悪い影響が出たら元も子もない
- 就業規則上も認められていないため、会社と揉めるリスクを抱える
- 今の会社の給与を伸ばす
- 給与の伸びはいずれ頭打ちになる
- 複数収入を作ってリスクヘッジするという元々の目的を果たせない
- 転職する
- 今の仕事は幸いコロナ禍でも安定していた
- 人間関係のリセットなどのリスクが生じるため、ひとまず今の職場で様子見でもよいと思った
より、こちらもボツ…
次に、不動産収入を得る方法です。
- 物件を買うにはまとまったお金が必要であり、借金して買うことが通常
- お金も不動産経験もない自分に、まともな物件が手に入るか疑問…
- 成果もリスクも全て背負うことが、複数収入を作ってリスクヘッジするという元々の目的に合っていない気がする
ため、これも見送りです…
株式投資
最後に残ったのが株式投資(投資信託)でした。
- 100円からでも始められる
- NISAなどの税制優遇も整っている
- 積立投資であれば、一度設定したらあとは放置でもよい
- 「インデックスファンドに長期・分散・積立で投資することで、市場の成長に合わせた資産増加を狙う」という理屈がシンプルで納得できた
- 自分が凡人だからこそ、「株主として優秀な経営者や大企業の稼ぐ力を利用して、利益の一部を分けてもらう」という弱者の戦法をとるべきだと思えた
より、投資信託が自分には1番合っていると考えました。
そして、2020年から積立NISAとIDECOを始めて今に至ります。
以上が私の株式投資の1歩目までの話になります。
いま、振り返ってみて
株式投資を始めて4年近く経ちますが、いま考えても当時の判断は大正解でした。
上げ下げはありますが、資産は順調に伸びています。私の1歩目は投資信託から始めましたが、今では個別株投資も始め、長期投資しつつ、配当により目の前の生活費も補填することができるようになってきました。
誰もが自分自身の経営者であり、自分という資本(身体能力、頭脳)を使って収入を最大化するという視点に立てば、収入源を複数作るのは当たり前の話です。
株式投資にはリスクはつきものですが、うまくリスクと付き合いつつ、今後もこの2つ目の収入源を最大化していこうと思います。
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